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『恋より青く』1-5巻レビュー:本が繋ぐふたりの青い春と特別な距離感

レビュー

⚠️ この記事はネタバレを含みます。

はじめに

私、最近また「青春ものの百合マンガ」に心を揺さぶられてしまいました。

きっかけは、百合ナビさんのXポストで目に留まった『恋より青く』の1巻。
「好きなことが見つからない女子高生が、本をきっかけに誰かと出会う」――その一文に心を引かれて、さっそく手に取ったんです。

で、気づいたら1巻から5巻まで一気読みしていました🌸
静かで、青くて、でも胸の奥がじんわり温かくなるようなお話。
今回はそんな『恋より青く』の1巻から5巻までを、私なりに感想を綴っていきますね。

作品情報

  • タイトル:『恋より青く』
  • 作者:深海紺
  • レーベル:COMIC OGYAAA!!(集英社ホームコミックス)
  • 既刊:1巻〜5巻(6巻以降も続刊予定)
  • ジャンル:学園百合 / 青春 / ガール・ミーツ・ガール

あらすじ(軽く)

「好きなこと」が見つからなくて、放課後を持て余す女子高生・高峯。
ある日の電車の中、落とした本を取り違えたことで、読書好きの他校の生徒・咲倉と出会います。

「本」を介した、放課後だけの小さな交流。
それは友情でも恋愛でもない、ふたりだけの「名前のない関係性」。

巻を重ねるごとに、その関係はゆっくり、でも確かに形を変えていく――。

魅力ポイント

1. 1冊の本から始まる、初々しいガール・ミーツ・ガール

高峯と咲倉の出会い方、本当に素敵ですよね。
電車の中、取り違えた1冊の本が、ふたりを繋げるきっかけになる。

まだ名前も呼び合えない、知らない相手とのやり取り。
連絡先を交換するまでに時間がかかるあたりとか、メッセージを送る前に悩んでしまう咲倉の姿とか、初々しさが詰まっています。

読んでいて、「ああ、こういう出会い、ずっと覚えてるよね」と、自分の青い日々を思い出してしまいました。

2. スローに縮まっていく、ふたりの距離感

この作品の一番の魅力は、やっぱり高峯と咲倉の距離感の縮まり方だと思います。

1巻では、ただの「本を取り違えた誰か」。
2巻では、七夕祭りで手を取り合うシーンがあったり。
3巻・4巻では、文化祭や合同誌作りを通じて高峯が変化していったり。
そして5巻では、咲倉の方からもある種の自覚が見え隠れしたり。

1巻で比べると、ふたりの関係は確実に進んでいる。
でも、それでもまだ「友達」なのか「それ以上」なのか、ぼんやりとした輪郭のまま。

そのもどかしさと尊さのバランスが、本当に絶妙なんです🌸

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3. 周囲のキャラクターが、物語に彩りを添える

高峯と咲倉だけでなく、周りのキャラクターも印象的です。

高峯の学校の友達・廣瀬は、高峯がバレー部を辞めたことへの未練や、咲倉への羨望・嫉妬を抱えていて、ちょっと切ない魅力があります。
明るく人懐っこい日向は、ふたりの間を自然に繋ぐ潤滑油のような存在で、おかげで咲倉も他校の生徒たちと打ち解けられている感じがします。

あと、演劇部の三毛森や、文芸部に入ってきた星野など、巻が進むにつれて関係図が広がっていくのも楽しいですね。

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4. 高峯の変化と、咲倉の自覚

1巻の頃の高峯は「好きなこと」がなくて、何をやっても中途半端に終わってしまう子でした。
だけど、咲倉との出会いをきっかけに、本や文芸部、そして「作ること」に少しずつ興味を持ち始める。

文化祭の演劇に参加したり、文芸部に入部したり。
これは、高峯が咲倉のことを特別に思っているからこその変化なんだろうなと、ほっこりしながら読みました。

一方、咲倉も最初はクールで掴みどころのない印象でしたが、巻を重ねるごとに高峯への想いに自覚的になっていく様子が見えてきて。
5巻で咲倉から高峯へ渡す誕生日プレゼントのシーンなんかは、もう、気持ちがぎゅっと詰まっていましたね。

個人的な感想

『恋より青く』は、ロマンティックだけど、ロマンティックだけじゃない作品だと思います。

ラブストーリーの要素はちゃんとあるんですけど、それが全面に出すぎていない。
むしろ、「好き」という感情が、ふたりの内面の成長や周囲との関係性の中で、静かに根を下ろしていくような感じ。

エモさもあるけど、エモすぎない。
切なさもあるけど、重すぎない。
まるで、春の午後に読むのにぴったりな、さわやかで青い風を感じる作品です。

もどかしい距離感が尊い百合としてこちらもおすすめです👇️
『週に一度クラスメイトを買う話』1-2巻レビュー|歪な関係の奥に潜む、ふたりの本音

せめてマンガの中くらいは、綺麗な話であってほしい――そんな願望を見事に叶えてくれる一冊でした📚

おわりに

『恋より青く』は、「本をきっかけに誰かと出会う」という青春のきらめきを、丁寧に描いてくれる百合マンガです。

巻を追うごとに高峯と咲倉の距離感が少しずつ縮まっていくのを見守るのが、本当に楽しくて。
6巻が待ち遠しくて仕方ありません。

こんな人におすすめです:

  • ゆっくりとしたペースで関係性が紡がれる百合が好きな人
  • ガール・ミーツ・ガールの初々しさが好きな人
  • 青春の切なさと温かさを味わいたい人
  • ラブストーリーだけでなく、キャラクターの成長も楽しみたい人

気になる方は、ぜひ1巻から手に取ってみてくださいね。

「友情か恋愛か」という境界のあいまいさがテーマの作品としてこちらもおすすめです👇️
『OL Vtuberと推しJKちゃん』1巻レビュー

最後まで読んでくださって、ありがとうございました🌸
これからも、ふたりの青い春を見守っていきたいです。

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