⚠️ この記事はネタバレを含みます。
はじめに
Vtuberが好きな方、百合マンガが好きな方、両方好きな方……ちょっとだけ聞いてください。この組み合わせ、かなり面白かったです。
『OL Vtuberと推しJKちゃん』、作者はしのぎあさ先生。ワンナイトラブ百合アンソロジーなどで作画が好みだなと思っていた方の初単行本作ということで、気になって読んでみました。期待していた以上に引き込まれてしまいました🌸
こんな方におすすめ
- Vtuberが好き、または興味がある方
- 年齢差百合(OL×JK)が好きな方
- キャラクターデザインや作画を重視する方
- 「推し」という感情について一緒に考えたい方
- ラブコメ要素強めの百合が好きな方
どんな作品?
主人公は、普通の会社員・熊谷雛乃(26歳)。日々の仕事のストレスを、お風呂とお酒と……Vtuber活動で発散しているOLさんです。彼女は「ルルノアシタ」という名でゲーム実況配信をしているんですね。
そんな雛乃には推しVがいます。名前は江守亜都。魅惑のセクシーボイスが特徴の、色っぽいキャラ設定のVtuberで、雛乃がVになろうと思ったきっかけの人でもあります。まさに、人生に影響を与えるほどの推し。
ひょんなことから、その推しVである亜都とコラボ配信をする機会が訪れる。そしてリアルで待ち合わせてみると、現れたのはJKの川中ほとりで……という、Vtuber界隈あるある(?)の「中の人はこんな人だった」展開から始まるラブストーリーです。
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作画がとにかく好み
しのぎあさ先生の絵、本当に良いです。アンソロジーで目に留まっていたのも納得で、キャラクターの表情がとても豊か。雛乃のちょっと抜けた可愛さと、ほとりの独特の距離感のなさが、絵から伝わってくるんですよね。
コラボ配信の場面や、デートのシーンなど、二人の関係が距離を縮めていく瞬間を丁寧に描いていて、読んでいて自然とにやにやしてしまいます。作画の力で引き込まれる作品です。
ほとりという存在がユニーク
ほとりは、お嬢様学校に通うちょっと世間知らず気味のJK。人との距離感が独特というか……雛乃に対してかなり距離が近いんですよね(笑)。1巻時点ではまだほとりの背景がしっかり見えてこない部分もあるのですが、それがむしろ続きを引っ張る謎になっていて。
夏休みに両親が海外へ行く中、「やりたいことがある」と一人残ることを選ぶほとり。それが何なのかは、ぜひ自分の目で確かめてほしいです。続きが気になります。
「推し」って何だろう、と考えさせられた
この作品を読んでいて、ふと考え込んでしまいました。「推し」という言葉が日常に溶け込んでだいぶ経ちますが、その意味って人によってかなり違うよなと。
私の中では「推し」ってどこか手の届かない存在、という感覚があります。距離があるからこそ特別で、憧れで、大切にできる存在。だけど、もし推しがリアルで知り合いになったとき——その相手をまだ「推し」と呼べるのかな、と。
この作品の雛乃がまさにそういう状況で。推しVだった亜都の中の人・ほとりと知り合い、仲を深めていく中で、亜都(ほとり)は「推し」でありながら、好き(LOVE)の対象に変わっていく。そうなった時に、それを「推し」と呼んでいいのか——正直、答えは出ないのですが、そんなことを考えながら読めるのが、この作品の面白さの一つだと思います。
テーマとしてVtuberとリアルの「中の人」問題を使いながら、「推し」という感情の曖昧さ、距離感の変化を丁寧に描いていて、単なるラブコメ以上の深みがあります。
🔗「推し」については、こちらの記事でも考えています→『オンニって呼んでもいいですか?』1巻レビュー|K-POP×百合の胸キュンラブストーリー
まとめ
しのぎあさ先生の初単行本作として、作画の完成度はもちろん、テーマの奥行きもしっかりある一冊です。
1巻はふたりの出会いと距離が縮まっていく序章という感じで、まだまだ関係性はこれから。2巻以降でほとりの背景や、二人の関係がどう動くかが楽しみです。
Vtuber×百合という組み合わせが気になっている方は、ぜひ手に取ってみてください📚

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