⚠️ この記事は『作品名』のネタバレを含みます。
はじめに
積読を崩したら、思いがけずいい作品に出会えた。そういう瞬間って、百合読みをやっていてよかったなと思える瞬間のひとつだと思う。
『私だって青春したいですよ、本当は。』1巻を読んだ。百合ナビで知って、百合姫からの刊行と聞いて気になってから積んでいた作品。
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ようやく読んでみたら、とても面白かった。「モブ陰キャ×キラキラ女子」の組み合わせが生み出す、前途多難でもどかしくて尊い青春のラブコメ。そういう作品です。
こんな人におすすめ
- 「モブ陰キャ×人気者」の組み合わせが好きな人
- もどかしくてキュンとするラブコメが読みたい人
- ちょっとコミカルで、でもちゃんと切ないやつが好きな人
- 百合姫系の作品をチェックしている人
『私だって青春したいですよ、本当は。』1巻の試し読みはこちら
あらすじ:ちょろいモブ女子が、キラキラ女子に恋をした
主人公は高校生の乙部紫(ゆかり)。趣味は読書、勉強も運動も普通、自分はモブだから…とひっそり生きているタイプの女の子。クラスの中心にいる藤見晶子のことをどこか苦手に感じていたゆかりだけど、ふたりが同じ園芸委員になったことで物語が動き始める。
気さくに話しかけてくれる晶子に、あっという間に好意を持ってしまうゆかり。お近づきになりたいと思っていた矢先、晶子が失恋して泣いている現場に遭遇してしまって……。
ちょろいモブ陰キャとキラキラ女子の、前途多難な青春ガールズラブコメ。 その紹介文の通りの作品で、読み始めたらするすると読めてしまった。
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ゆかりが、かわいい
乙部紫というキャラクター、最初は「よくいるタイプのモブ主人公かな」と思っていたんだけど、読んでいくうちに好きになっていった。
確かにモブ陰キャではあるんだけど、内心では”このままの自分でいいのか”という気持ちを抱えていそうな描写が随所にあって。気さくに話しかけてくれたから晶子のことを好きになってしまうというチョロさは否定しないけど(笑)、そのチョロさにちゃんと行動力が伴っているのがいい。
何より、晶子が失恋しそうになっている場面で、自分には何のメリットもないのに、泣いている晶子を見たくないという気持ちだけで動いてしまうところ。あのゆかりの行動、すごくゆかりらしいなと思った。「自分の下心で動いたわけじゃない」という純粋さと、「でも自分の気持ちは伝わらない」という切なさが同時にあって、そのアンバランスさが愛おしい。
結果的に晶子と秘密を共有できる間柄にはなれたけど、ゆかりの恋心という意味では切ない状況で1巻が終わる。それでもゆかりが思い切って行動したことで確実に関係が動いているのは、読んでいてじんわり嬉しくなった🌸
晶子が、予想より好きだった
正直、最初はキラキラ女子キャラって少し距離があるキャラになりがちじゃないかと思っていた。でも晶子は、読んでいくうちに一番印象が変わったキャラクターだった。
明るくてかわいい人気者、でもきっと無理している部分がある。ゆかりの前で見せる晶子の顔が、晶子本来の姿なんだろうなという気がして。恋愛関係には案外疎かったり、ところどころ豪快だったり。実はとても愛らしいキャラだと思う。
ゆかりとの関係性が深まるにつれて、晶子の本来の姿がもっと見えてくるんじゃないかと今から楽しみにしている。
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もどかしい1巻の終わり方がずるい
1巻の締めくくりがまた絶妙で。ゆかりが、晶子の背中を押してしまう場面。晶子が想いを寄せていた三条のところへ焚きつけてしまうんだけど、それがいかにもゆかりらしい行動で。
でもそこで晶子が目撃してしまうのが三条と天理のキス現場。そこにゆかりが晶子の忘れ物を届けに来て——というラストで1巻が終わる。
焚き付けてしまったゆかりの心情と、失恋することになった晶子の心情と、そのふたりがこれからどう関係を変えていくのか。ぜひ2巻を読みたい。これ、続きが気になりすぎる。
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おわりに
百合ナビで気になったまま積んでいた作品だったけど、もっと早く読めばよかった。前途多難な青春、続きがとても楽しみです📚

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