⚠️ この記事はネタバレを含みます。
はじめに
こんにちは、琳花です🌸
今回のvol.7は、クリエイター×シェアハウスもの、英国風庭園ミステリー、ビジネス百合アイドル、ギャル百合……と、またも賑やかなラインナップになりました。
エロ百合ありシスターフッドありで、百合ジャンルの振れ幅を改めて実感した読書でもありました。7作品分、さっそくご紹介します。
作品リスト
『創る庭』1巻

みかん氏の新連載。『先輩、美味しいですか?』や『不揃いの連理』などの過去作が好きだったので、発売を楽しみにしていた作品です。
同人創作にトラウマを持つ双子の姉・ひめが、祖母の代理としてシェアハウスの管理人を務めることになるんですが、そのシェアハウスの住人が全員クリエイターという設定が面白い。双子の妹・ゆめがひめのことをかなり好いていて、さりげなく双子百合の気配があるのも見どころです。
1巻は世界観とキャラクターの紹介がメインで、住人のひとり「先生」と呼ばれる謎の女性が最後の最後にようやく登場するところで終わります。今後の展開がまだ読めないぶん、続きがどう動くのかじわじわ気になってきています。
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『グリッタリング』

ガール・ミーツ・ガール色の強い読み切り集。
表題作「グリッタリング」は、元キッズタレントの未浬と、アイドルを夢見る後輩・日依里の話。過去の相方への想いに囚われて止まっていた未浬が、日依里との出会いをきっかけに少しずつ動き出す——という流れが丁寧で、中盤の仲違いを経て再びつながるラストはじんわりきました。
もう1本収録されている「グローイング」には、アイドルになった未浬と日依里がちらっと登場するんですが、その後の二人をもっと読みたいという気持ちが残りました。シスターフッド的な作品が好きな方に向いています。
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『同級生のギャル曰く私はママ味あるらしい』1巻

タイトルのセンスが秀逸。
家事代行バイトで偶然同級生のギャル・天花の家を訪れることになった真桜が、料理をきっかけに天花の心に入り込んでいく——というお話。最初は無関心を装っていた天花が少しずつ軟化していく様子を見ているのが、じわじわと楽しかったです。
真桜(雪嶋真桜)の名前に「ゆきしままお」の字が入っていることや、天花が母親不在の環境で育っていることを考えると、「ママ味」というテーマに意味が重なってくる気がして。二人の関係性がどこへ向かうのか、続きがとても気になります。
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『さよならじゃねーよ、ばか』

『のあ先輩はともだち。』のあきやまえんまさんによる初短編集。表紙の雰囲気に惹かれて手に取りました。
百合要素のある作品では、ビジネス百合アイドルもの「ビジネス百合アイドル」が印象に残っています。アイドルグループ内で「百合ップル」として売り出されているゆえとりあの話で、描き下ろしの前日譚を読んでから本編を読むと切なさが増します。笑顔で受け入れながら内心ムカついていたゆえ、という読み方をするとなおさら。
百合ではない作品も収録されていますが、「姉ちゃんはクソ野郎」というタイトルのゾンビものがしみじみ良くて、百合目当てで手に取っても損しない一冊でした。
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『お隣さんに困ってます』
シーモアで表紙が目についてそのまま読んだ作品。
女性好きの女子大生・千歳が引っ越し先の隣に住む、キャミソール姿のセクシーなお姉さん・優弦と距離を縮めていくお話です。外見のセクシーさからえっち方向に転がるかと思ったら、意外にもピュア路線でほっこりしました。
優弦が千歳の「女性好き」をさらりと見抜くシーンが好きで、おそらく自分もそうだからこそ気づいたんだろうな、という含みがいい。優弦が何をしている人なのかがまだ謎のままで、続きがあれば読みたい作品です。
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『やればできること』

少子化対策として性行為実習が義務化された社会を舞台にした、エロ百合。
ディストピア設定が飛んでいますが(笑)、その設定を使った二人の関係の動き方は読んでいて引き込まれます。真面目そうな見た目とは裏腹にエロ力が強い教育実習生・りさが、エッチなことを毛嫌いしていた学生・りみを少しずつ開拓していく展開で、エロ百合として楽しめる一冊。「少子化対策で性行為実習が義務化」というSF設定のぶっ飛び具合が逆に面白かったです。
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『女男爵の庭師』1・2巻

英国風のファンタジーミステリー。マンガ一巻読破で見かけて、とみさーさんが描いているということも決め手になって手に取りました。
田舎から出てきた庭師の少女・サラと、男装の女男爵・アイリのバディもの。百合というよりはロマンシスに近い関係性ですが、主従×ミステリーという組み合わせがとても好みでした。
2巻では二人のバディ感がより前面に出て、アイリの父親の死の真相をめぐる謎も少しずつ動き始めます。終盤でアイリがサラに解雇通告をするところで終わって、その真意が気になってしかたない。伏線の張り方が丁寧で、読めば読むほど引き込まれていく作品です。
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おわりに
vol.7は今回もジャンルがバラバラでしたが、読んでいて特に印象に残ったのは『女男爵の庭師』と『さよならじゃねーよ、ばか』でした。前者はミステリーとしての完成度、後者はビジネス百合の切なさが刺さりました。
気になった作品があればぜひ手に取ってみてください💕
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