⚠️ この記事はネタバレを含みます。
作品を未読の方はご注意ください。
はじめに
百合ナビの新刊リストを眺めていたときのこと。「或いは、私の名探偵」というタイトルが目に飛び込んできて、思わず手が止まりました。名探偵って…!? この響きだけで、もう気になってしまうのは私だけでしょうか。
そんなわけで、とりあえず読んでみることにしたんです。結論から言うと、とても面白かった。
探偵に憧れる少女と、ミステリアスな美少女の出会い。一見すると軽やかな探偵ごっこから始まる物語が、徐々に大きな謎へと繋がっていく――。そんな展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
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あらすじ
主人公は、探偵に憧れる島育ちの少女・小田切もも。高校進学のために上京し、住むことになったアパートで、ミステリアスな美少女・赤石琴音と出逢います。
ももが住む部屋の隠し収納にあったからくり箱。その中の手紙に書かれた暗号を、琴音はスマートに解読してみせました。その聡明さに惹かれた(というか、ライバル視した?)ももは、琴音を助手にして、日常の小さな事件を解決する探偵ごっこを始めることに。
ガール・ミーツ・ガールな出会いから始まる、バディものの物語です。
二人の関係性が魅力的
ももと琴音、この二人の関係性がとても良いんです。
ももは探偵に憧れているんですが、才能は…うーん、正直なところ、あんまりなさそう。1巻に収められている3つの事件、全部琴音が解決しちゃうんですよね。でも、そのポンコツさも含めて、ももの真っ直ぐで明るいキャラクターが魅力的で。
一方の琴音は、聡明でミステリアス。からくり箱の暗号をさらっと解いてしまうあたり、頭の回転が本当に速い。けれど、どこか影を抱えているような雰囲気もあって。
現状は百合というよりバディものな作品ですが、二人の距離感が少しずつ縮まっていく様子に、今後の展開への期待が高まります。
日常の謎から、やがて大きな秘密へ
1巻では、日常の小さな事件が3つ描かれます。どれも琴音の推理力で解決していくんですが、この軽やかな探偵ごっこが、4話目から一気に雰囲気を変えるんです。
4話目は、琴音が抱える秘密への伏線のような回。実は1〜3話にも、断片的に秘密へのヒントが散りばめられているんですよね。
琴音の父親が、誰かに殺されているということ。そして、その容疑者の一人が琴音自身だということ。
琴音が夢でうなされているシーンがあるんですが、彼女は当事者なのか、それとも何かを目撃してしまったのか…。4話の終盤、成り行きで琴音と一緒に寝ることになったももは、琴音の寝言を聞いてしまいます。
「私が殺した」
この一言の重さ。琴音が隠している秘密とは? そして、彼女の父親を殺した犯人は誰なのか? 続きが非常に気になります。
タイトルの意味が深読みしたくなる
「或いは、私の名探偵」というタイトル、皆さんはどう思いますか?
私、このタイトルに何かしら今後を暗示する意味が込められているように感じるんです。「或いは」って、選択や可能性を示す言葉ですよね。「私の名探偵」が誰を指すのか、それがこの物語の鍵になっているような気がしてなりません。考えすぎかもしれませんが…。
作品の冒頭、カラーページでのももと琴音のやり取りも印象的でした。ももが「ねえ、何を隠してるの?琴音さん。あなた本当は…」とスマホの画面を見せながら琴音に詰め寄るシーン。画面には「離島の不審死事件に新展開〜」というニュース。
それに対して琴音は、「気づかないでほしかったな。名探偵さん」と。
この先、ももが琴音の秘密の核心に迫るときが来る――そんな展開を示唆しているんですよね。その時に明らかになる事実とは何なのか。本当に続きが気になります。
おわりに
『或いは、私の名探偵』1巻、探偵ごっこという軽やかな始まりから、徐々に重い謎へと繋がっていく展開が見事でした。
ももと琴音の関係性も魅力的ですし、琴音の抱える秘密という大きな伏線も気になりすぎて。続きが本当に楽しみです。
ミステリー要素のある百合作品が好きな方、バディものが好きな方には特におすすめしたい作品です。日常の謎解きだけでなく、二人の少女が秘密を抱えながら歩んでいく物語に、きっと引き込まれるはず。
皆さんも、この作品のタイトルの意味、考察してみませんか? 私なりの解釈はあるんですが、読んだ方とぜひ語り合ってみたいです📚

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