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『オンニって呼んでもいいですか?』1巻レビュー|K-POP×百合の胸キュンラブストーリー

レビュー

この記事は2026年5月6日に更新しました。

⚠️ この記事はネタバレを含みます。

はじめに

K-POPと百合マンガが交わるなんて、こんなに素敵な組み合わせがあったんだと、読み始めてすぐに思いました。

正直、「K-POPオタク×元アイドル」という設定だけ聞いても、どんな百合になるんだろう?とドキドキしながら手に取ったんですけど、読み終えたら胸がいっぱいになっていて。テーマてんこ盛りなのに、全部きちんと消化されていて、本当に丁寧に作られた作品だと感じました。

今回は、花影あるとさんの『オンニって呼んでもいいですか?』1巻をご紹介します。

どんな作品?

タイトル: オンニって呼んでもいいですか? 1
著者: 花影あると
掲載:既刊1巻(続編決定)
ジャンル: K-POP×百合、異国間百合、マッチングアプリ百合

こんな方におすすめ
・K-POPが好きで、百合マンガも好きな方
・異国間の百合に興味がある方
・マッチングアプリものの百合が気になる方
・推しロスを経験したことがある方(刺さります)

K-POP歴15年のオタク・那月は、ずっと推してきたアイドル・ソラが引退してしまい、推しロスの日々を送っています。そんな那月に、職場の後輩が半ば強引にマッチングアプリを勧めてきて……そこでマッチした相手が、なんとソラにそっくりな女の子だった、というお話。

設定だけ聞くと「ご都合主義では?」と思う方もいるかもしれませんが、読み進めると自然と引き込まれていくので、ぜひ先入観なしで読んでみてほしいです。

4月の新刊情報でも紹介したこの作品は、百合ファンにもたっぷり楽しめます。
マッチングアプリ×百合の作品をもっと読みたい方は、ヨドカワさんの百合マンガ作品まとめもあわせてチェックしてみてください。

『オンニって呼んでもいいですか?』1巻の作品情報はこちら

那月のこと、最初は「マッチングアプリ始めるの早くない?」って思ったけど

推しロスの真っ只中の那月がマッチングアプリを始めるシーン、最初は「そんなにすんなり始めるの?」と感じたんです。でも読んでいくと、那月の中に「自分の何かを変えたい」という気持ちが静かにあったんだなと気づいて。

推しに一途で、ただひたすら待ち続けていた那月が、後輩の一言で動き出す。それって、すごく那月らしい動き方だと思うんですよね。誰かに背中を押されないと一歩が踏み出せないけど、踏み出したら真剣に向き合う。そういう人、好きです。

ソラが、もう本当にかわいい

この作品の核心はやっぱりソラのかわいさだと思っていて。

那月を「オンニ」と呼ぶところが、もうダメで。「オンニ」は韓国語でお姉さんという意味なんですが、そのちょっと懐いたような、でも甘えてるわけでもない距離感が絶妙で……読んでいる側まで「オンニって呼ばれたい」という気持ちになりますよ(なりますよね?)。

ソラがなぜ那月にいいねをしたのか、というのは読んでいる間ずっと気になっていましたが、初対面からの那月への態度を見ると、ある種の「引き寄せられた感」があったんじゃないかな、と。最初から那月が自分のファンだとは知らなかったはずなのに、なんとなく惹かれていく流れが自然でよかったです。

シリアス展開が、グッときた

中盤、ソラがアイドルを引退せざるを得なかった経緯が明かされます。ここは少し重い展開なんですが、だからこそ物語に深みが出ていて。

ソラの元恋人・ユジンが引き起こした出来事、ソラが日本にやってきた理由、そして那月との出会いが重なっていく流れ。ドン底まで落ちた人が、誰かとの縁によって再び立ち上がるというのはある意味ベタな展開かもしれないけれど、それがソラのアイドルとしての復帰に繋がるとなると、胸に刺さるものがあって。ここは、静かに泣きました。

ソラにとって、那月と出会えたことがどれほど大切な出来事だったか……その重みが、ラストの微笑ましいシーンをさらに尊くしてくれています。

アイドル×推し活の百合が他にも気になる方は、3月後半の百合マンガ新刊リストでも「アイドラトリィ」を紹介しています。

サブキャラクターがいい仕事をしている

那月の親友・香苗と職場の後輩・矢崎、この二人の存在が地味にすごく好きです。

矢崎がいなければ那月はソラと出会えていないし、香苗がいなければ物語の途中で那月とソラの縁は二度も途切れていた。縁を繋いだのは、この二人なんですよね。

終盤に香苗が言う「私は那月が大好きだから、那月も那月が大好きな人も応援したいじゃん?」というセリフ、本編の主軸とは少し離れたところにある言葉なんですが、なぜかこれが一番泣けました。友人がこんな風に思ってくれていたら、それだけで幸せだよって。

「推し」が身近になったとき、あなたならどうする?

この作品を読んで、少し考えてしまったことがあります。

「推し」って、どこか手の届かない存在だから「推し」なんじゃないか、って。でも那月は、推しであるソラとの関係性が変わっても、変わらずソラを推し続けるんですよね。その一途さが、那月というキャラクターの一番好きなところかもしれないです。

おわりに:K-POPと百合が好きなら、絶対に読んでほしい

K-POP、マッチングアプリ、百合と、要素が多い作品ではあるんですが、どれも丁寧に描かれていて、作者の花影さんのK-POPへの愛が伝わってくるような一冊でした(あとがきにもK-POP好きと書かれていて、納得)。

1巻できれいにまとまっているのに、続編が決定しているというのも嬉しくて。那月とソラの関係性の続きを、もっと読みたい。

ソラに「オンニ」と呼ばれたいという気持ち、ぜひ味わいにいってみてください🌸

今月のおすすめ1位にも選んだこの作品は、2026年4月に読んだ百合マンガまとめでも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

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